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茶々姫をたどる汐路にて

茶々姫研究日記(こちらが現行版になります)

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第九話「義父の涙」【大河ドラマ感想】

 
前回からマイナーチェンジした江(の髪形)、ようやく第九話に追いつきました。
地震の影響で先週は放送を中止していた大河ですが、一週間遅れで再開されるようですね。

①悪役を作らない…?
最近の秀吉の悪役っぷりがひどいですね。
秀吉がただの戦好きのように描かれているし、市への思慕(私はこれ自体疑問なのですが)も下品に描かれていていて残念です。
秀吉の非道さを茶々の前で言い聞かせているし…どうなの?これ?

②今週の茶々姫
実は前回地味に一人だけ勝家を「父上」と呼んでいなかった茶々でしたが、今週は自然に「父上」と呼んでいました。先週、茶々姫が勝家を見直すまでの過程が丁寧に描かれていてそこは嬉しかったです。
毎度頑なになる茶々姫が、市に説得されるシーンは地味に好きです。今回は徹底的な戦嫌いから、父の散り際への美学を知り、なんとなく大坂の陣へのフラグが一本立ったような感じでしたね。
今回も、江を説得する場面が市でなく、自身気持ちを切り替えた茶々だったのが良かったです。

③話して聞かせた結果…
市が勝家に、「娘たちには話して聞かせるようにしております」と言って三姉妹に事情を説明したとたん、「戦は嫌!」と意固地になってしまったわけですが…。前回で上に立つ者としての教えを勝家から受けたはずなのに、三姉妹の駄々で明らかに柴田家の家臣は振り回されていましたね。
個人的に、三姉妹が戦を嫌っていたのはそうだと思います。その理由が小谷落城であり、北庄落城なので、この時点ではトラウマ形成中なはずなのですが。
というか、三姉妹とも明らかに勝家の敗戦前提で話しているように思えて…それはとっても違和感。
やみくもに「戦はダメ!」といい、お手紙作戦の流れになるのは、『北条時宗』をちょっと思い出しました。

④幻?の摩阿姫
この頃には、前田摩阿が北庄にいました。
前田利家から人質同然で、佐久間十蔵の婚約者として北庄に入っています(とはいっても結果的に前田利家は柴田勝家の命に背き秀吉勢を攻めないのですが…)。
おそらく、人質とはいえ、佐久間十蔵の婚約者として城に置かれていたわけですから、市や三姉妹との交流もあったでしょう。
摩阿はその後、おそらく茶々姫より早く秀吉の側室となります。体が弱く、実家にいることが多かったと言いますし、あまり関わりは指摘されませんが、同じ北庄から脱出した縁から、茶々姫とはなにかしら交流があったかもしれません。北庄脱出後、一時期前田家の府中城に置かれたという説もありますし…(『利家とまつ』ではこのときに大局〔佐脇良之妻〕が茶々姫の乳母になったと描かれていましたね)

それはともかく、ときどき時任長政さんの回想シーンが出てきて長政ファンとしては嬉しい限りです。
すっかりお市さんは冷めたご様子ですが…
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Comment

1. お手紙作戦

こんにちは。紀伊さんのHPとブログの存在を先日知り、拝見して、紀伊さんの学識と行動力に脱帽するばかりです。

私の茶々姫についての知識は、福田先生の著書「淀殿」で得た知識がほとんどですが、神仏への崇敬心が人一倍厚い、周囲の人への心配りに溢れた人柄だったようですね。

さて、大河ドラマ「江」は、史実との乖離は乖離として「ドラマ」としてはなかなか良くできていると思います。先日放映された第10回での、市と勝家の最期のシーン、三人の娘との別れのシーンでは涙がこぼれました。

ただ、第9話の内容で納得できなかったのが、旧暦の12月くらいでしょうか、越前が雪に包まれている時に、佐久間盛政らが、
「殿、もう我慢出来ませぬ。出陣のお下知を」
と迫り、勝家が「ならん!」と拒否するシーンでした。

真冬に、北陸から木ノ芽峠を越えて出兵できる訳がありません。

秀吉も、勝家がいかに怒っても、冬季には北陸勢は決して出兵できないから、長浜城を奪回するなど柴田方の兵力を削ぐ行動を傍若無人に行っている訳です。

でも、ドラマでは、市と三人の姫が北ノ庄城に来ると決まり、大急ぎで居住設備を整えたという設定になっていました。

勝家の心配りの新築の御殿、1年も経たないうちにに灰になってしまって勿体ないです・・・

今回の大河、柴田勝家がとても魅力的な人物に描かれていて嬉しく思いました。

宮沢りえさんが演じる茶々姫も、きっと魅力的な女性に成長していく様が描かれると期待しています。

2011.03.22 | ブチイヌ[URL] | Edit

2. Re:お手紙作戦

>ブチイヌさん

こんにちは。
この度はご丁寧なコメントをいただき、ありがとうございます。
ちょうど十話の感想を書いていたところでしたので、お返事といろいろ被ってしまうかもしれませんが、ご了承ください。

私にとっても福田先生の『淀殿』は付箋だらけのバイブルです。
私の知識は茶々姫一途のためにお恥ずかしながらかなり穴だらけです。
ブチイヌさんはどなたがお好きでしらっしゃいますか?その方に失礼な記述があったらまず申し訳ありません。

大河ですが、私は一話でも泣かされましたので、今回も泣くだろうなあ…と思っていたのですが、残念ながら小さいことが気になってしまってだめでした。我ながら器の小さいことです。

盛政が出陣をせかすシーンについては、私も同じことを思いました。あれでは、分からず屋の三姉妹のせいで時機を逃したようにしか見えませんね。

今回の大河は様々な批判を受けているようですが、柴田勝家はこれまで秀吉に敵対したという面ばかり描かれその人柄が描かれることがなかったので、それはとても画期的なことだったと思います。
(秀吉がその割を食っていますが…)

そして大河ドラマのおかげで、各地で様々な発見・再発見が続き、大河ドラマの影響力に感服せざるを得ません。
私自身にとっても、江という存在を見直すきっかけになっています。

今後、批判に負けずに感動的な大坂落城…もとい、江の天寿全うを迎えてくれることを願ってやみません。

2011.03.22 | 紀伊@赤石いとこ[URL] | Edit

    
プロフィール

紀伊

Author:紀伊
茶々姫(浅井長政の娘、豊臣秀頼の母)を中心に、侍女、ご先祖の浅井家女性(祖母井口阿古など)、茶々の侍女やその子孫、養女羽柴完子とその子孫を追いかけています。
ちょこっとものを書かせていただいたり、お話しさせていただくことも。





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メモ「赤石いとこ」名義で記事を書かせていただきました。

悲劇の智将 石田三成 (別冊宝島1632 カルチャー&スポーツ) 悲劇の智将 石田三成 (別冊宝島1632 カルチャー&スポーツ)(2009/06/06)
…改めて石田三成と茶々姫の“不義”を否定する記事を書かせていただきました。


メモ 参考資料としてご紹介いただきました。

めのとめのと
…茶々の乳母大蔵卿局を主人公描く歴史小説。茶々の祖母阿古の活躍も見どころ。
千姫 おんなの城 (PHP文芸文庫)千姫 おんなの城
…千の生涯を描いた作品。千が見た茶々をはじめとする人々の生き様、敗者が着せられた悪名が描かれる。


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