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茶々姫をたどる汐路にて

茶々姫研究日記(こちらが現行版になります)

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第三話 「信長の秘密」 【大河ドラマ感想】

 
前回に引き続き、天正七年~八年という時代設定でした。江の年は、数えて七~八歳です。

内容は、前回顔をチラ見せした信康と築山殿の事件を中心にストーリーが進んで行きましたが、このあたりはお詳しい方のお話を待ちたいと思います。
今回も私の興味と趣味の範囲で自由に書かせていただきます。

①信長の同母兄弟

まさか江ひとりが安土に行くとは、信長と江が連れだって竹生島を訪れるとは思ってもいなかったので驚きました。
信長の話の中で、兄弟二十二人中、同母の兄弟は信行一人だけ、と語っていましたね。

信長の母である土田御前は、市や三姉妹が身を寄せている信包のもとに身を寄せていたこともあり、信包や市は信長と同母では、と推測される説もあります。

ただ、やはり今回の大河ドラマでは信長と市の関係にはちょっと含みを持たせていますので、同簿兄妹では都合が悪いのかしら…というのはちょっと勘ぐり過ぎでしょうか。

②竹生島の弁天様

茶々姫をたどる汐路にて

ラストの紀行コーナーにも登場した弁天様ですが、「浅井氏」が奉納したとしかナレーションが入っていませんでしたが、奉納したのは第一回にも登場していた江の父方の祖父、浅井久政公です。

茶々姫をたどる汐路にて
(詳しく名前が出なかったのは、そういうキャラに描かれなかったから…?それはさすがに勘ぐりすぎか…)
久政公は母とされる馨庵(寿松/尼子氏)、それぞれが蓮華会の頭役を務め、弁才天を奉納しています。

この弁天様は茶々姫にも関係が深く、特番で何度か紹介された養源院にある厨子の弁才天像は、こちらの弁才天を模したものだとされています。

弁才天堂の反対側には、慶長十年に奉納された弁才天像も祀ってあるのですが、これは奉納した名前が記されていません。残っていないのでしょうか。

茶々姫は秀頼の名前で慶長七~八年に都久夫須麻神社、宝厳寺、弁才天堂を修築しています。
修築後の奉納になりますので、やはり茶々姫が(もしくは秀頼の名前で)行ったものではないかと私は思っているのですが…

③今週の茶々姫

茶々姫ファンとして、一瞬でも移っていれば必ずやりたいこのコーナー(笑)

今回は、一生懸命信長へ手紙を書き続ける江を手助けして、墨を磨ってあげる茶々姫がとっても素敵でした。
三姉妹の中では父の面影を最も強く心に刻んでいるはずですが、それを秘めて妹の心を大切にしている描写がとてもお姉さまらしくて素敵です。
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Comment

1. 弁財天

何年か前の日記で、迷うことなく【写真は竹生島にある、秀頼公・淀の方様寄進の弁財天。 】と書いてました、わしw 本堂のどこかに、秀頼公の寄進ってことがあったような記憶があるのですが、当時の写真を確認したら、特に見つけられなかった……

2011.01.24 | こんすこん[URL] | Edit

2. Re:弁財天

>こんすこんさん

こんにちは。コメントありがとうございます。

茶々姫にとっては思い入れ深い竹生の弁天様なので、私も茶々姫が寄進したものだろうと思うのですが…
久政公のは「浅井久政公」と名前が書かれてありのですが、もう一方のは年しかかかれていないんですよねえ…不思議です。

史料などが伝わっていないのでしょうか。それとも処分されてしまったのでしょうか…

2011.01.25 | 紀伊@赤石いとこ[URL] | Edit

3. 無題

こちらに連投してすいません。
「今週の茶々姫」の場面、さりげない優しさがよかったですね。しとやかで優しく、心が柔らかい雰囲気があるのが魅力的です。
私は、市に、江が信長に父を見ているといわれて、つぶやくところの顔も印象に残りました。妹が父の仇に父を見ていることに対しての複雑な思いが表れていたと思います。妹思いなだけに複雑な思いも深いだろうと感じました。

2011.01.26 | あまのかるも[URL] | Edit

4. Re:無題

>あまのかるもさん

いえいえ!コメント嬉しいです。ありがとうございます。

私も、「江は信長に父を見ている」と市に聞くシーンは印象に残っています。
あのような複雑なシーンほど、宮沢りえさんで良かったと思います。

2011.01.26 | 紀伊@赤石いとこ[URL] | Edit

    
プロフィール

紀伊

Author:紀伊
茶々姫(浅井長政の娘、豊臣秀頼の母)を中心に、侍女、ご先祖の浅井家女性(祖母井口阿古など)、茶々の侍女やその子孫、養女羽柴完子とその子孫を追いかけています。
ちょこっとものを書かせていただいたり、お話しさせていただくことも。





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メモ「赤石いとこ」名義で記事を書かせていただきました。

悲劇の智将 石田三成 (別冊宝島1632 カルチャー&スポーツ) 悲劇の智将 石田三成 (別冊宝島1632 カルチャー&スポーツ)(2009/06/06)
…改めて石田三成と茶々姫の“不義”を否定する記事を書かせていただきました。


メモ 参考資料としてご紹介いただきました。

めのとめのと
…茶々の乳母大蔵卿局を主人公描く歴史小説。茶々の祖母阿古の活躍も見どころ。
千姫 おんなの城 (PHP文芸文庫)千姫 おんなの城
…千の生涯を描いた作品。千が見た茶々をはじめとする人々の生き様、敗者が着せられた悪名が描かれる。


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