fc2ブログ

茶々姫をたどる汐路にて

茶々姫研究日記(こちらが現行版になります)

RSS     Archives
 

大河便乗本を憂う

 

大河関連本、なにか得るところがあるかもしれないとチェックしておりますが、正直なところ、茶々姫ファンとしてはがっくり肩を落すものが少なくありません。


お督(お江)について「嫉妬深い御台所であった」とか「竹千代を嫌い、国松を偏愛した」などという悪評はだいぶ見直されているように思いますが、一方の茶々姫は近年の研究で否定されているような悪評を掘り起こされていることが増えているように思います。悲しいことです。


正直申し上げれば、茶々姫をお嫌いな方に茶々姫のことを書いていただきたくありません。

書いていらっしゃる方が茶々姫をお嫌いなために分かっていただけないのかもしれませんが、茶々姫にもファンはいます。

お督は茶々姫の愛した妹ですから、お督の名誉が挽回されるのは喜ばしいことです。でも、それが茶々姫を貶めることで挽回される名誉ならば、話は別です。


すでに2006年に大坂城の跡部信先生が論文「高台院と豊臣家」(『大阪城天守閣紀要』34)でご指摘されたことですが、お寧さんと茶々姫の関係と同様、対立構造ありきで考えるのでは正しい見方はできないということは茶々姫とお督に関しても同じはずです。


今日は『一個人』、『別冊歴史読本 江ガイドブック』を読んでいたのですが、久しぶりにひどく落ち込みました。

『一個人』はtwitterやmixiなどで良い評判をうかがっていただけに、この記事で茶々姫のことをこういう女性だと誤解されてしまわれる人が増えてしまったのではないかと、茶々姫の復権に努める端くれとして胸がふさがれる思いです。

スポンサーサイト



Comment


    
プロフィール

紀伊

Author:紀伊
茶々姫(浅井長政の娘、豊臣秀頼の母)を中心に、侍女、ご先祖の浅井家女性(祖母井口阿古など)、茶々の侍女やその子孫、養女羽柴完子とその子孫を追いかけています。
ちょこっとものを書かせていただいたり、お話しさせていただくことも。





月別アーカイブ

フリーエリア

メモ「赤石いとこ」名義で記事を書かせていただきました。

悲劇の智将 石田三成 (別冊宝島1632 カルチャー&スポーツ) 悲劇の智将 石田三成 (別冊宝島1632 カルチャー&スポーツ)(2009/06/06)
…改めて石田三成と茶々姫の“不義”を否定する記事を書かせていただきました。


メモ 参考資料としてご紹介いただきました。

めのとめのと
…茶々の乳母大蔵卿局を主人公描く歴史小説。茶々の祖母阿古の活躍も見どころ。
千姫 おんなの城 (PHP文芸文庫)千姫 おんなの城
…千の生涯を描いた作品。千が見た茶々をはじめとする人々の生き様、敗者が着せられた悪名が描かれる。


検索フォーム



ブロとも申請フォーム

QRコード
QR