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植松三十里先生

先日、ご縁がありまして植松三十里先生の『千の命』という歴史小説を拝読させていただく機会がありました。

千の命千の命
(2006/06/08)
植松 三十里

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お腹の中で赤ちゃんが死んでしまった女性を助ける術を編み出した、賀川玄悦という人のおはなしです。

このGWに行帰の新幹線で拝読するつもりでこのご本を携えて帰省しました。
…結果は、Uターンを待たずして帰省の新幹線、そして帰省したての実家で完読(笑)

感想は、これだけでも充分伝わるかと思います。

私は正直、歴史小説自体あまり読まない上に、男の方を扱ったものはなおさらなんです。
いや、でも読んでよかったです。
個人的なこだわりでいえば、正妻も妾も出てきますが、どちらが正妻だから、妾だからといって女性の善悪が決められていないところが好きです。
そして、妻妾のいがみあいだって、あるにしろ決して非流動的な関係として書かれていないところもすごくリアルでよかったです。
人と人との関係なんて、ずっと悪いとか、ずっと良いとか、そんなのあるはずないと私は思います。

でも、そんな個人的なこだわりを抜きにしてもすごく面白い作品でした。
人が亡くなる、もしくは亡くなりそうになるところで何度涙を流したかしれません。
歴史小説という違う世界にいる人というのではなく、同じ人間として哀しみや痛みを共有できました。

植松先生、次回作も楽しみにしています。
それ以前に、今まで出されている作品もこれをご縁に拝読させていただこうと思います。


余談ですが、
このお話を読んでいる間中、私はかの源頼朝の孫娘、鞠子姫が九条頼経の子を死産した際に数日間七転八倒の苦悶の末亡くなったという話を思い出していました。

私は未だ出産というものを経験したことがないので、死産がどうして母親にとっても命の危険を伴うのかということ自体にまったくの無知でした。
それがこういうことだったのか、と分かったことも収穫の一つです。
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