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茶々姫をたどる汐路にて

茶々姫研究日記(こちらが現行版になります)

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鍋島光茂生母松平牟利/利(千姫侍女小督局息女)

 
母は千附き侍女小督局(妙源院、藤本誓宗女)。
千が大坂城を退く際に同行した。
その後、松平忠明が家康に請い、小督局を妻とする。

元和三年十一月十五日大坂で誕生、名は利(「龍​造​寺​並鍋島家​譜」)、もしくは牟利(「鍋島家​譜​ ​(​肥​前​蓮​池​)」)

寛永七年、鍋島光茂に嫁ぐ。

寛永九年五月二十三日、江戸にて嫡子翁助(のちの光茂)を出産。
なお、女子も一人いたらしい(「鍋島直重家譜」)

寛永十二年正月、夫忠直死去。忠直の弟直澄に家督をゆずらんとし、牟利は義弟直澄に再嫁する。
しかし家中の反発が強く、結局翁助が家督を継ぐこととなる。
利が輿入れした時から附き従っていた小倉殿(利の母方の伯母。藤本誓宗女)、これに反発し、牟利のもとを離れ、翁助附きとなりその養育にあたったという(『葉隠』)。

寛永十二年十一月、光茂に伴って家光にまみえる。

寛永二十年正月十八日、直澄との間に嫡男千熊丸(のちの直之)を産む。

正保二年一月二十七日、江戸麻布屋敷で没。恵照院殿心月妙泉大姉(「龍​造​寺​並鍋島家​譜」)、慧照院心月妙泉(「鍋島家​譜​ ​(​肥​前​蓮​池​)」)。
肥前慶誾寺に葬られ、のちに蓮池宗眼寺に改装される。
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Comment

1. 忠直女光茂妹

娘の名前は亀姫だと思います。

2013.02.12 |                                         [URL] | Edit

ありがとうございます

お返事遅くなり申し訳ありません
御教示ありがとうございます。

2016.11.04 | 紀伊[URL] | Edit

    
プロフィール

紀伊

Author:紀伊
茶々姫(浅井長政の娘、豊臣秀頼の母)を中心に、侍女、ご先祖の浅井家女性(祖母井口阿古など)、茶々の侍女やその子孫、養女羽柴完子とその子孫を追いかけています。
ちょこっとものを書かせていただいたり、お話しさせていただくことも。





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メモ「赤石いとこ」名義で記事を書かせていただきました。

悲劇の智将 石田三成 (別冊宝島1632 カルチャー&スポーツ) 悲劇の智将 石田三成 (別冊宝島1632 カルチャー&スポーツ)(2009/06/06)
…改めて石田三成と茶々姫の“不義”を否定する記事を書かせていただきました。


メモ 参考資料としてご紹介いただきました。

めのとめのと
…茶々の乳母大蔵卿局を主人公描く歴史小説。茶々の祖母阿古の活躍も見どころ。
千姫 おんなの城 (PHP文芸文庫)千姫 おんなの城
…千の生涯を描いた作品。千が見た茶々をはじめとする人々の生き様、敗者が着せられた悪名が描かれる。


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