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茶々姫をたどる汐路にて

茶々姫研究日記(こちらが現行版になります)

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関ヶ原合戦・大坂の陣と三姉妹の絆

 
先日、「関ヶ原合戦・大坂の陣と三姉妹の絆」というタイトルで一時間半ほどお話させていただきました。
大河効果で私のような者にお話をする機会を幾度か頂きましたが、今回でとりあえずひと段落かな、と思います。とても残念ですが…

またこのような機会を頂ける事を願いながら更に研鑽を積んでいく所存です。

(当日の講演内容)
1・関ヶ原合戦と三姉妹 (○秀吉没後、世間から茶々に注がれた関心/○東西に翻弄される茶々/○戦乱の家中に伏見に留まる江/○初と大津城攻防戦 -大津城講話)
2・江の娘を通じた姉妹の交流 (○千の輿入れ -身重の中、江が千を伴い上洛した事情 -茶々と千の関係を史料に探る/○完子の輿入れ -完子の立場 ~豊臣の縁者?徳川の縁者?/○二条城会見 ~茶々の意向と秀頼の成長 -会見の是非は茶々の独断ではない -秀頼の疱瘡に当時の豊臣家を見る)
3・大坂の陣(○慶長十四年大仏再興に見る茶々-江ライン/○寧の覚悟 ~最期まで断たれることのなかった関係/○初の立場と覚悟/○江の心痛/○海津局、浅井(三好)直政母子 ~茶々から江へ~/○秀頼の子)
4・亡き姉妹の供養(○江による茶々の供養 -養源院一周忌法要 -茶々の寺をあえて再興した江の思い -高野山供養塔/○初による茶々・江の供養)

いつもこちらやtwitterで書いていることをまとめました。
時間の割に、かなり詰め込み過ぎですね(苦笑)
準備の過程で自分の考えを整理することができてとても助かりました。

まだ見ておりませんが、あんなに温厚だった大河の茶々が急激に従来のイメージに近づいて行っているとのこと、残念です。
この無念さをばねにまた頑張っていきたいと思います。
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Comment

1. 頑張ってください!!

ザ・今夜はヒストリーしかり大河ドラマしかり…
従来のイメージを踏襲するだけなら歴史研究の必要性を感じられませんよね。
特にテレビは影響力も強いですし、歴史が常に更新されているのに一向に変わらない茶々姫の描かれ方に愕然とします。
従来のパターンから踏み出せない内容を何度も繰り返し放送する意味があるんでしょうか。
昨日の俗説だらけの今夜はヒストリーを見たせいで、ついつい愚痴が出てしまいました。申し訳ありません。
茶々姫はじめ人物の本質に迫ろうとする紀伊様のような研究者の方々に改めてエールを送りたいような心境でいっぱいです。偉そうに言える立場ではありませんが、本当に頑張ってください!負けないでください!


…と思ったら、来月の16日に放送予定の歴史秘話ヒストリアの主役も茶々姫のようです。
「戦国悪女伝説 ~大坂の陣 淀殿の戦い~」って……タイトルがちょっと不安を煽ります(汗)



2011.10.27 | ゆみ[URL] | Edit

2. Re:頑張ってください!!

>ゆみさん

コメントありがとうございます。

テレビは、エンターテイメントといわれればそれまでですが、ご子孫が健在でいらっしゃる方に比べて、公式に子孫がいない茶々のような敗者といわれる人たちにはあまりにも配慮がなさすぎる、好き勝手にあげつらい過ぎるように思います。

「ヒストリア」の前番組、「その時~」でも茶々が取り上げられた回がありましたが、きっと内容的にはその時と変わり映えがしないのだろうと予想しています。いや、「ヒストリア」はよりキャッチーな番組作りをされていますから、もしかするとより酷くなっているかもしれません。

…ともかく、いきなり視聴するのは怖すぎるので、感想などをチェックしてから見ようと思います。

大河ドラマの前半で、何のためにイメージの違う茶々姫像を描いたのやら。どこかで書きましたが、視聴率が低いためにキャッチーなキャラに戻ってしまったのでしょうか。茶々姫像としては期待していただけに心底残念です。

正直、大河の展開に心が折れかけていたので、まさか大河の便乗企画というこのような追い打ちが待っていようとは…という気分です。

でもまあ、私の中ではいずれこれが燃料となるでしょうから、もうしばらくお時間をいただければけろっと復活すると思います。
ここまで来ると、もう早く大河が終わって静かに茶々姫研究に打ち込める日々が帰ってくることを願うばかりです…

愚痴ばかりの返信になってしまってで申し訳ありません。
でも私にとっては、同じように思っていらっしゃる方々の存在が何より励みになります。

2011.10.27 | 紀伊@赤石いとこ[URL] | Edit

    
プロフィール

紀伊

Author:紀伊
茶々姫(浅井長政の娘、豊臣秀頼の母)を中心に、侍女、ご先祖の浅井家女性(祖母井口阿古など)、茶々の侍女やその子孫、養女羽柴完子とその子孫を追いかけています。
ちょこっとものを書かせていただいたり、お話しさせていただくことも。





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メモ「赤石いとこ」名義で記事を書かせていただきました。

悲劇の智将 石田三成 (別冊宝島1632 カルチャー&スポーツ) 悲劇の智将 石田三成 (別冊宝島1632 カルチャー&スポーツ)(2009/06/06)
…改めて石田三成と茶々姫の“不義”を否定する記事を書かせていただきました。


メモ 参考資料としてご紹介いただきました。

めのとめのと
…茶々の乳母大蔵卿局を主人公描く歴史小説。茶々の祖母阿古の活躍も見どころ。
千姫 おんなの城 (PHP文芸文庫)千姫 おんなの城
…千の生涯を描いた作品。千が見た茶々をはじめとする人々の生き様、敗者が着せられた悪名が描かれる。


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