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茶々姫をたどる汐路にて

茶々姫研究日記(こちらが現行版になります)

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江 姫たちの戦国

 
再来年の大河ドラマを控えて、その原作本にあたる小説が出版されていました。

江(ごう)―姫たちの戦国〈上〉 江(ごう)―姫たちの戦国〈上〉
(2009/10)
田渕 久美子

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(やっぱり表紙はお市さまの肖像画関連か…)

いろんな意味でドキドキしながら、拝読いたしました。

上巻は小田原合戦後までですが、とりあえず今のところ茶々姫はとても素敵な女性でした。
どちらかというと寡黙で、責任感あふれる女性。

もちろん主人公はお江ですので、お江のキャラクターは誰よりも秀でて魅力的に描かれています。
お市から信長から勝家から利休からお寧さまから特別に愛され、彼女を煙たがる秀吉にすらその覇道を導く助言を幾度も与えています。

でもまあ、大河ドラマありきで考えると、これはある程度しかたないの…かなあ、なんて。

とりあえず茶々姫ファンとしては、偏って悪く描かれていないだけで諸手をあげて喜ばねばなりませんね。

でも、どうしても納得できないのは…
まず、お江の第2の母的存在。
この作品ではそのポジションにお寧が描かれているのですが…。個人的なこだわりとして、そのポジションは茶々姫がよかった。やっぱり。

そして、浅井家ファンとしてもう一つ…
(他作品で)茶々姫が主人公になっても、お江が主人公になっても、その主人公たるゆえんがいつも「信長似」であること…でしょうか。

最初からわかっていたことではありますが、お江が生まれたその年に小谷城は落ち、長政公も死んでしまいますので浅井のことはそれほど出てきません。

そんな中で、織田家の象徴(信長の意志を継ぐ存在)としてのお江が描かれ、一方で浅井家の象徴として茶々姫が描かれていることはとてもうれしい一方で複雑な思いも。

我らが長政公では、テレビドラマの主人公としてキャッチーさが足りないか…。

下巻も間もなく発売されるとのことですので、とりあえず心静かに、楽観も悲観もせず見守ろうと思います。
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大坂冬の陣前年

 
久しぶりにサイト更新しました。

ここのところサボり気味だったのですが、コメント等をいただきましてエンジン掛かりました。
ありがとうございます。

今回は、『舜旧記』慶長十八年。
翌年に迫る破綻、茶々姫がこれをどれほど感じ取っていたのかわかりませんが、この年茶々姫が拒食に陥っていた記事があります。

現状に甘んじて、自分の立場が見えなかったようにはとても思えませんよね。



ところで、今更ですが。

先日ご紹介した『めのと』という小説を書かれた植松先生のブログに久々に遊びに行ったら、私のことを書いてくださっていてびっくりしました。

「浅井長政の激母」(http://30miles.jugem.jp/?eid=183)

ほんと、『めのと』の阿古さんはいいですよ。すんごいかっこいい。

あの激しい最期を知ったとき、私は阿古さんという人は信長にそれだけのことをさせる何かを持っていたんだ、と非常に衝撃を受けたものです。そして得体の知れぬ何かを秘めたこの女性に惚れました。

植松先生も同じように感じられたそうで、なんだか嬉しいです。

めのとめのと
(2009/10/08)
植松 三十里

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戦国美麗姫図鑑

 
お久しぶりです。今回は異色ネタ。

戦国美麗姫図鑑 戦国美麗姫図鑑
(2009/06/13)
橋場 日月

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普段はこういうジャンルの本には嫌悪感すら覚えることも多いのですが…
なぜかコンビニで立ち読みしてしまいました。

戦国時代80人の姫がいわゆる「萌えキャラ」絵で紹介されている本です。
私ったらうっかり購入。
その理由は、茶々姫および龍子姉さんの頁にすごく感動したからでした。

茶々姫の頁では呼称について「淀君」はもちろん「淀殿」も生前呼ばれたことがないということが書いてありましたし、
なにより龍子さんの頁には秀頼時代に茶々姫と龍子さんに親しい交流があったことが書いてあって大驚き!(醍醐の花見の盃争いも書いてあります)
むしろ、龍子さんの頁に感動して購入してしまった感が。

たまたま茶々姫や龍子さん周辺にお詳しい方だったのか、ご覧になったなった資料が良質だったのか…ともかく、幸せな偶然でございました。

お寧さまが入ってたらもっとよかったなあ。
出自不明の女性も入ってたし、お寧さまも全然OKですよね!
プロフィール

紀伊

Author:紀伊
茶々姫(浅井長政の娘、豊臣秀頼の母)を中心に、侍女、ご先祖の浅井家女性(祖母井口阿古など)、茶々の侍女やその子孫、養女羽柴完子とその子孫を追いかけています。
ちょこっとものを書かせていただいたり、お話しさせていただくことも。





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メモ「赤石いとこ」名義で記事を書かせていただきました。

悲劇の智将 石田三成 (別冊宝島1632 カルチャー&スポーツ) 悲劇の智将 石田三成 (別冊宝島1632 カルチャー&スポーツ)(2009/06/06)
…改めて石田三成と茶々姫の“不義”を否定する記事を書かせていただきました。


メモ 参考資料としてご紹介いただきました。

めのとめのと
…茶々の乳母大蔵卿局を主人公描く歴史小説。茶々の祖母阿古の活躍も見どころ。
千姫 おんなの城 (PHP文芸文庫)千姫 おんなの城
…千の生涯を描いた作品。千が見た茶々をはじめとする人々の生き様、敗者が着せられた悪名が描かれる。


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