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茶々姫をたどる汐路にて

茶々姫研究日記(こちらが現行版になります)

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高い壁

 
お市のページを追加しました。

最近は旧サイトの情報を新サイトへ移す作業を行っているのですが、
旧サイトは語り口が偉そうだし、情報がいろいろと不完全なので移すといっても手間がかかって仕方ありません(;´ ▽ `)ノシ

特にお市は知名度が高い分、いろいろと高い壁を感じてしゃあないです。
現状ではまだ旧サイトの情報を移してちょこっと手を加えただけですので、未完成も甚だしいですが…
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2011年度大河に思う

 
遅ればせながら一応あげておきます。


NHK大河ドラマ:「江~姫たちの戦国~」 「篤姫」田渕さん脚本で徳川秀忠の正室描く(2009/6/17)
http://mainichi.jp/photo/news/20090617mog00m200049000c.html?inb=ff


 NHKは17日、11年の大河ドラマを二代将軍徳川秀忠の正室、江(ごう)を描く「江~姫たちの戦国~」に決定したことを明らかにした。

 08年の大河ドラマ「篤姫」を手がけた脚本家、田渕久美子さんのオリジナル脚本。江は浅井長政と織田信長の妹、お市の方の三女として生まれた。のちに秀忠の正室になり、三代将軍家光の生母となった。

 大河ドラマは、宮崎あおいさん主演の「篤姫」から、現在は妻夫木聡さん主演で直江兼続を描いた「天地人」が放送中。10年は福山雅治さんが坂本龍馬を演じる「龍馬伝」が放送される。


このニュースが発表されたとき、湖北ではこの話題でもちきりでした。
現在もはやこの大河に期待して、「浅井三姉妹出生の地」というのぼりが町のそこかしこに掲げられています。

でもお江が主役なのだったら、小谷落城時まだ当歳なわけですから、湖北の扱いはそれほどでもないのではないか、と憂慮しております…

さて、茶々姫に関しては、私のイメージではお江にとって茶々姫は第二の母ですし、この二人の絆を描いてくださるのならばとても楽しみなのですが、
たとえお江を主役にすえても、茶々姫が悪役ではないという保証は全くないので内心びくびくしております。
大河での茶々姫の扱いと言ったら、十中八九望ましいものではないので…

脚本家さんは関係者の方から資料を受け取り勉強を始めているとのことですが、どうか特定のフィルターに偏った”資料”ばかりではないことをのるばかりです…
 

畑裕子『花々の系譜 浅井三姉妹物語』

 
『近江戦国の女たち』(下記参照)の作者、畑裕子先生が小説で浅井三姉妹を描かれましたのでご紹介させていただきます。

>> 花々の系譜 浅井三姉妹物語

畑先生は、戦国期において残されている乏しい史料では女性たちのすべてははかれないと、阿古御料の役割において「ありえただろうこと」をいろいろと作家という立場ならでは、というよりその立場でしかできない模索さている方です。
だからといって史実をおろそかにすることはなく、とても安心して拝読することのできる先生だと思います。

さて、今回の作品ですが、三姉妹・「竜子」・「おね」など様々な人が登場しますが、誰一人として悪女はいません。
茶々姫も誇り高く、寡黙で、そして賢い女性として主人公お初やお江を導く存在として登場します。

ただ、一か所だけ茶々姫と治長の不倫をにおわせるシーンがあって、私個人としてはそこが残念でした。
まあ、巷にその噂があったことは確かですから、「火のない所に煙は立たない」という考えのもとで挿入されたものと思います。
個人的には秀吉が決めたことは豊臣家で滅亡のその時まで固く守られていたはずだと考えていますので(それが「秀吉」を継ぐ秀頼の存在を守ることにつながるため)、秀吉が生前堅く定めていた奥御殿に関する定書もまたこの時も守られていたため、茶々姫が何よりも重んじていた秀頼の権力を揺るがすこの事実はなかったのではないかと考えています。

…それはさておき。
「500石の喜八郎」をはじめ、なるほどそう来たか!と思ったところも結構あり、しかも小説としても一日で読んでしまうほどとても面白い作品でした。

大蔵卿局の存在感も異常なほどに印象的です(笑)
でも、やり手ならではの存在感で厭味な感じは受けませんでした。

装丁もハードカバーで、表紙も美しく、また文字の大きさも少し大きめで読みやすい一冊です。



近江戦国の女たち近江戦国の女たち
(2005/12)
畑 裕子

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プロフィール

紀伊

Author:紀伊
茶々姫(浅井長政の娘、豊臣秀頼の母)を中心に、侍女、ご先祖の浅井家女性(祖母井口阿古など)、茶々の侍女やその子孫、養女羽柴完子とその子孫を追いかけています。
ちょこっとものを書かせていただいたり、お話しさせていただくことも。





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メモ「赤石いとこ」名義で記事を書かせていただきました。

悲劇の智将 石田三成 (別冊宝島1632 カルチャー&スポーツ) 悲劇の智将 石田三成 (別冊宝島1632 カルチャー&スポーツ)(2009/06/06)
…改めて石田三成と茶々姫の“不義”を否定する記事を書かせていただきました。


メモ 参考資料としてご紹介いただきました。

めのとめのと
…茶々の乳母大蔵卿局を主人公描く歴史小説。茶々の祖母阿古の活躍も見どころ。
千姫 おんなの城 (PHP文芸文庫)千姫 おんなの城
…千の生涯を描いた作品。千が見た茶々をはじめとする人々の生き様、敗者が着せられた悪名が描かれる。


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